プラサット・クロチャップ
プラサット・クロチャップは、ラハルの北東の角、北側の堤防の軸線付近に位置しています。寺院は西向きで、ラハル自体の特異な傾きに沿う配置となっています。構成は五基の塔を五点配置としたもので、中央塔は他の四塔よりも明らかに高く造られています。プラサット・クロチャップには二重の囲壁がありました。外側の囲壁は東西に入口楼を備えた簡素なものでしたが、木材などの腐朽しやすい材料で建てられていたとみられ、現在は失われています。内側の囲い地は全く異なる様相を呈しています。38の碑文があり、1000行にも及ぶ筆跡で、帝国内各地の村々から集められた寺院奉仕者の氏名や職務が記されています。特に西暦928年をもつ重要な碑文は、王の即位を記念して人々から多くの寄進がなされたことを示唆しています。また、神名として「トリブヴァナデーヴァ」が記録されています。これはシヴァではなくヴィシュヌの別称である可能性があり、プラサット・トムの「トリブヴァネーシュヴァラ」とは区別されます。さらに、ジャヤーヴァルマン4世が寄進者の一人として記されており、最も著名な寄進者ではあるものの、唯一の施主ではなかったことが分かります。プラサット・クロチャップの周囲では盗掘者によって13体の像が盗まれたとされています。そのうち3体は中央レンガ塔内に安置されていたもので、シヴァスカンダ像、孔雀に乗るスカンダ像、横臥するヴィシュヌ像、そしてアルダナリーシュヴァラ像などが含まれていました。
アクティビティ
開館時間
7:00 AM — 6:30 PM
